返済原資(返済するために用意するお金)の大元は 売上 です。
売上から仕入等の売上原価を引いて残った 粗利益(売上総利益) から、
給与・家賃等の販管費を引いて 営業利益 を出します。
営業利益から、営業外収益・費用、特別損失等を計算して残った 税引前当期純利益 から、
税金を引くと 税引後当期純利益 が出ます。
それに固定資産を一部経費化した 減価償却費(金銭が減らない経費)
を加算した金額が、債務返済能力としての 返済原資 になります。
金融機関の計算する返済原資(キャッシュフロー額)は、
「営業利益 + 減価償却費」 となり、営業外収益や費用、特別損失、税金の影響が入りません。
当期純利益の額がマイナスとなっても、この「キャッシュフロー額」がプラスであれば、プラスの評価になります。
(金融機関の 評価の約30% はこの 営業利益 が関係すると言われ、重要な数字となります。)