「いくらまで借りることができるのか」という 借入可能金額 は、事業計画を元に、借りる方の 自己資金
や 経験 他いろいろな要素を元に貸す側が検討します。
一方で、「いくら借りたいのか」という 借入希望金額 は、借りる方が融資の相談時までに決めておくことになります。
(事業計画書や資金繰り表を作成しながら検討し、決めていくケースもあります。)
「いくら必要なのか」が基本になります。
購入が必要なものの種類によって 設備資金 と 運転資金
の2種類に分けられますので、それぞれを洗い出し、その合計金額(運転資金は業種により1.5〜3ヶ月分程度)を出します。
事業のための出費のうち、計算に入れることが認められていないものもあるので、注意が必要です。
そして、計算した金額がそのまま借入希望金額になるわけではなく、その金額から 自己資金 を引くことなります。
考え方として、事業を行うために必要な金額があり、例えば1,000万円が必要だった場合、自己資金を300万円持っている場合、
足りない金額は、
1,000(必要な金額) ー 300(自己資金)= 700万円
となります。
すると、借り入れする必要がある金額は 700万円 となり、この金額が「借入希望金額」となるわけです。
この式を見てみると、自己資金が多い方が借入希望金額が少なくなる ということになります。
「自己資金が多ければその分借りられる金額も増えそう」という一般的なイメージに反するところで、分かりにくいところかもしれません。
自己資金が多すぎてもいけないし、少なすぎてもいけないのです。バランスが重要です。
また、資金繰り表の数字に矛盾が生じた場合、この借入希望金額を減らさざるを得ないこともあるため、
当事務所では、資金繰り表 の毎月の数字を追いかける作業は非常に重要と考えています。